「一般社団法人(非営利)いぶき宿(じゅく)」通信2021 No. 37 2021.4
ご復活おめでとうございます。
第4波が襲うかもしれないと思われるの前の4月5日〜6日で福島を訪ねました。
昨年11月に訪ねてから数ヶ月ぶりでした。
1日目は生憎の雨で請戸港まで行くことができませんでした。久しぶりに6号線を走り、あいも変わらずトラックの多いことに改めてびっくりしました。また、帰還困難区域への立ち入り制限、6号線沿いの進入禁止のゲートが旧態以前として続いていたことに、厳しさを感じました。
双葉駅
今まで行ったことのなかった双葉町の駅にも行ってみました。周りだけは、特定復興再生拠点区域指定になっていますが、他は帰還困難区域、駅より海側の一部分が中間貯蔵施設用地として確保されています。
綺麗な駅が出来上がっていました。駅の隣には、町コミュニティーセンターが併設されていました。しかし、住民は一人も帰ってきていません。
5月ごろには復興住宅の完成が・・・との話を聞きました。
また、この駅から「東日本大震災・福島原子力災害伝承館」行きのバスが出ています。
バスに乗る人は一人もいませんでした!
ぽてと
3月12日にNHKドキュメント72時間「福島・浪江 小さなお弁当屋にて」で「ぽてと」が放映されました。福島原発に近い双葉郡浪江町にあるお弁当屋さんです。町内全域が避難指示区域となり、2017年3月に「帰還困難区域」以外で避難指示が解除され、原発から8キロの地点で2018年5月に「ぽてと」はオープンしました。これをみて是非、「ぽてと」に立ち寄りお弁当を買いたいと立ち寄りました。これは喜ばれる!!という雰囲気のお惣菜、お弁当。美味しかったです。
大野駅に立ち寄りたかったのですが、表示に従い6号線から道を折れたところ進入禁止の表示。びっくりしてUターンでした。
浪江駅には震災後駅舎改築される前から訪れていました。常磐線がこの駅まで開通した時にもここで降りてバスに乗り継ぎました。
今回、駅で復興のために働いている人に出会いました。新しく目に入ってきたのは、駅前に建てられていた、「高原の駅よさようなら」作詞:佐伯孝夫、作曲:佐々木俊一
「懐かし〜〜い!」でした。この碑の前に立つと、この歌が流れてきました。
夜ノ森
富岡に向かって走り、夜ノ森の桜がどのようになっているかを見ようと思いました。しかし、国道6号線から「夜ノ森の桜並木」の道には進入禁止のバリケードが。入ることができませんでした。後で聞いたところによると、国道からは入ることができないようになっているとか。常磐線が全線開通しているので、夜ノ森駅での乗車下車は可能になっているので、駅の方からは入れるようだとか・・・なんとも複雑な区域わりに、ウ〜〜ン!????というマークが浮遊しました。富岡駅は津波に大きく壊された後から何度も訪れていたし、富岡の駅から6号線までは歩いてもいますので、今回は素通りして、次の目的地へ急ぎました。
いわてオリーブ
仕入れのために「いわてオリーブ」さんを訪ねました。今回、素敵な人に新たに出会いました。オリーブのパスタを開発した当事者にお会いできたのです。どのように商品開発をされているかというお話も伺えました。
そして、この「オリーブパスタ」が2016年には「福島おいしい大賞2016」で麺部門優秀賞を得たのです。はい、とてもおいしいです。
実は、今回はこのパスタ仕入れでした。
田村市
翌日6日は、ジャムの稲福さん、エゴマの渡部さん、「えすペリ」の大河原さんを訪ね、近況を分かち合いました。
三春の桜はまさに満開でした。こんなに良いお天気に恵まれたのは、今までで初めてぐらいでした。磐越道から会津の山並み(?)まで見えました!
大雷神社の桜
富岡町3・11を語る会
郡山の事務所で語り人をしておられる渡辺さんからお話を伺いました。
とても濃いお話で、事務所の閉鎖の時間も忘れて思いがけず長居をしてしましました。
心に沁みるお話だったので、次回に続けます。
語り伝える使命がある
私たちは忘れんぼだから・・・
人災である原発事故を語り続けなければならない。私たちが何十年、何百年と続く語り部の礎を築き、避難者の思いを届けていきます。
一人でも多くの方に震災の真実、被災者の現状を正しく知ってもらうため、私たちは語り続けます。
でも皆さん、「語り人」とは、私たちの声を聞いてくださったみなさん一人ひとりのことです。
私たちの声は周りの人に伝えてください。
それが一番の願いです。
聞いてくれてありがとう!
知ってくれてありがとう!
富岡町3・11を語る会 代表
語り人 青木淑子
(「富岡町3・11を語るかい」名刺裏より)
4/13 8:15 ライン速報
政府は福島第一原発処理水海洋放出を正式決定
の速報が入ってきました。漁協従事者の反対を押し切っての決定!環境破壊、海は地球上余すところなく繋がっていることを考えると・・・「いのち」の源である海がトリチウムを浴びせかけられ状況で、全ての「いのち」がその影響を受けることは確か!
「いのち」の涙、泪・・