「いぶき宿通信」No.29

「一般社団法人(非営利)いぶき宿(じゅく)」通信2018 No.29 2018.10

秋刀魚パーティー
大船渡でボランティアをしていた私たちは、秋になるとあの秋刀魚が思い出されます。大船渡で水揚げされた秋刀魚の美味しかったこと!
魚屋さんの店先で、包丁さばきに見入っていたことが懐かしく思い出されます。
秋刀魚の刺身が美しい包丁さばきで、見事に皿に並べられて行くのを感嘆しながら眺めていました。あのおいしい秋刀魚を内陸の農家の人たちに味わってもらいたいと、大船渡から送ってもらい秋刀魚パーティーをしました。
集まったのは、私たち「いぶき宿」と関わりを持っている人たち。「えすぺり」の有機農業の大河原さん、荏胡麻の渡邊さん、有機農業のために移住された稲福さん、有機農業しながら、加工しておられる村上さん、有機食材を加工しておられる「ままりん」さん親子、そして、「えすぺり」の食堂をされている大河原さん若夫妻と、大河原海さんと一緒に「堀越ファーム」を立ち上げられたファームの社長さん。
堀越地区の農業を引き継ぐ、たった二人の若手農業者です。

秋刀魚パーティー②

荏胡麻の渡邊さん、10月18日(日)の
テレビにでます。どのチャンネルかは、地方によって違うと思いますので、

チェックしてください。また、11月11日「朝日新聞」サンデー版でもとりあげられます。
是非みてください!

「いつもは1尾なのに、今日は2尾もたべていいんですか?」うれしそうな笑顔が皆さんの顔に広がり、その笑顔が心なしか、都会では久しく出会えないとても素直な、純な笑顔だったことが印象的で、これを書いている今も思い浮かんでくる程でした。
「堀越ファーム」は、堀越地区の耕作放棄地や後継者のいない農地を守るために農業を会社組織にして、いのちの大地を継承して行くために立ち上げられたのです。地域に二人しかいない後継者が、一緒に頑張ることができるために親たちの代の農業従事者が二人を農業指導をし
ながら支えています。次の世代に「いのちの大地」を手渡して行き、いのちの源を人々に届ける道を断たないための取り組みです。そんな彼等と共に歩むことを許されている私たちは本当に恵まれた者だと思いました。
このメンバーが一同に集まったのは初めてだったようです。これをきっかけに同じ志をもって食物を作っている人たちが、コラボできればと話し合いがなされていることをみて、「あ、よかった!秋刀魚パーティーが皆さんの繋がりをもう一歩深める、広がりを持たせるきっかけになったのかもしれない」と感慨深かったです。
【堀越地区】

堀越2050

この立て看は、大河原さんの自宅前、かぼちゃ小屋の裏の堀越南小学校の子どもたちが立てたものでした。そして後ろに見える建物は大河原さんの自宅です。
錦糸かぼちゃ(そうめんかぼちゃ)ジャム
今回は、福福堂さんに加工をお願いしている「錦糸かぼちゃジャム」のラベル貼りも作業の一つでした。出来上がったジャムに一つ一つラベルを貼りながら、育ててくださった大河原さん、加工してくださった稲福さん、そして寄附購入してくださり味わってくださる方々を繋げるジャムなんだなとの思いをかみしめながらの作業でした。

ラベルはり

早朝の畑
次の日朝早く、畑にいきました。秋刀魚パーティーには新米でのおにぎりが作られる筈だったのです!が残念なことにお米の脱穀ができなかったのです。というのも農業は気候に大きく左右されます。はさがけしてある稲が渇いていないと脱穀できません。今日はお天気、明日にでも脱穀と思っていると次の日には雨、渇いては濡れがこのところ続いていたのです。

稲のはさがけ

毎月大河原さんの野菜を仕入れて販売してくれているのは東京大森の支援グループです。
そこへ送る野菜を収穫に行きました。
朝穫りの新鮮な野菜を送るためです。
「これ、人参!」
「ここ一面、人参を植えたんですよ。今年は沢山の種を蒔いたんですけど、でも、みてください!このほんの少しの所だけそだっているでしょう!あちらはもう凡て掘り起こしてしまったんです。草取りが追いつかなくて、抜いても抜いても、雑草が生い茂って。雑草を抜くときに少し大きく育っていれば次の雑草抜きまで負けないんですけれど、そうでなければそだたないんです。相談して、あちらはみな、耕耘機で掘り返してしまったんです。淋しいですね。」雑草に負けずに育ったのはほんの少し。本当にさびしいですし、かなしいです。『草取りに来れれば・・・』と思っても、たまの草取りではだめです。家庭菜園とは違う農業の厳しさを
垣間みた思いです。

残念な人参

枝豆は?「これも少し送れるかしら?どれだけいいものが取れるか分らないけれど・・・」そう、「秘伝」と呼ばれる枝豆(私たちが「だだちゃ豆」呼んでいる)はとてもおいしい枝豆です。が、今年の夏のあの異常気候のせいで、実の入りが本当に悪いです。ふっくらとしっかり入っている実は少なく、全く実のないもの、一粒しかない鞘、鞘に実はあっても、やせ細っているもの、「あ〜ぁ、あのふっくらとした枝豆はどこ???」

実入りの悪い枝豆

農業は本当に厳しい作業!気候に左右される、自らの思い通りにも、計画通りにもいかない事だらけ。思わぬ出来事にも、打撃にも、やわらかく対処して大自然の営みにあわせて行く生き方から、本当の「いのちへの優しさ」が溢れてくるのだと納得しました。     野上記

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