「いぶき宿通信」N0.13

「一般社団法人(非営利)いぶき宿(じゅく)」通信2017 No.13 2017.1

2017年をどのような夢を描いて迎えられましたでしょうか? しばらく浜通を訪ねていなかったので、1/19-21に浜通を訪ねました。
政府が帰還を促している楢葉町で人々と共に生きることを選びとられた『聖母訪問会』のシスターたちを訪ねました。いわきの「もみの木」ボランティアとして仮説住宅に楢葉住民を訪ね、帰還された人を訪ねるシスターたちです。
訪ねるのは私たちだけでなく、1割ほどの住民の町にはイノシシ(イノブタ?)が闊歩し、よく見かけるそうです。気をつけるようにと。
『原発事故による避難地域では、イノシシが市街地に進出。人家周辺を掘り起こしているほか、食べ物が残っている人家の窓などを壊して侵入しているという。イノシシと車の事故も起き、住民からさらなるイノシシ対策を求める声が強まっている。』

(「福島民友」2017.1.24

2016年10月には6年ぶりに楢葉の米が出荷されました。

楢葉聖堂 修道院

(修道院聖堂)             (修道院)

いわきまでは東京駅から常磐線の特急が頻繁にでています。 また東京駅から高速バスも30分から1時間ごとにいわきまで走っています。しかし、いわき駅から楢葉駅までが大変です。楢葉駅は現状では常磐線下りの終着駅。その先の線路はまだ断絶されたままです。楢葉に行くには1時間に1本あるか、ある時間帯は1時間に1本もない電車でいわきから乗り継ぎです。

 

竜田駅                 竜田駅②

(楢葉駅/東京から下り終点) (家族が花を持って降りて来た)
楢葉町の住民登録者は昨年12月末で2,819世帯
7,282人で2017年1月4日現在4日以上町内に滞

在していた人は767人で10.4%の帰還率です。
年代別では0-4/6 5-9/4 10-14/9 15-19/11 20-24/14 25-29/8 30-34/9 35-39/14 40-44/26 45-49/25 50-54/48 55-59/81 60-64/99 65-69/124 70-74/78 75-79/84 80-84/77 85-89/30  90-94/12 95-99/7 100-104/1の計767人です。(楢葉町ホームページより)
住民のための生活環境を整える準備は着々と進
められているようです。修道院からものの2−3分
のところに中学校があります。4月から再開のため
に準備が進められ、4月には小学生、中学生一緒に80人程が通うことになっているそうです。

この学校への道、修道院のすぐ下を国道6号線が通っています。広野方面から1Fへ向ってトラックが引きも切らずに産業廃棄物や様々なものを積んで往来しています。

修道院から2分中学  修道院下国6号1Fへ

楢葉から久方ぶりに国道6号線を通って南相馬に向かいました。
富岡の駅は何もなくなっていたのに、駅の復旧が急ピッチで進められていました。「ウッソ〜〜!」と目を疑ってしまうような光景でした。あの場所にあのままの状況で、勿論海には防波堤がそびえていますが。

富岡駅②

富岡駅   富岡駅③

6号線は帰還困難区域を通るのでサイド入り口にはまだ柵が張られたまま。

帰還困難柵 帰還困難

(国道6号線沿い)          (請戸地区)
目を凝らし、車の中の線量を測りながら1Fの方向を見つめて・・・6号線に掲げられている線量計は
2.83μSv、車中の線量計は2.6μSv・・・
1Fがしっかりと眼中に入りシャッターをきりました。

1F国6号から② 1F横国6号から

(国道6号線、車中から1Fを撮る)
富岡から夜ノ森、大野、双葉駅はまだ入れません。
6年目を前にしてはじめて浪江駅に行きました。

浪江商店街 浪江駅

(浪江町商店街)              (浪江駅)

請戸の小学校を訪ねたのは1年半ぶり。小学校は変わらず、その隣りで“瓦礫”の選別がなされ、同じ地域に焼却炉が稼働していました。その傍には新しくつくられたテトラが並べられていました。

請戸小請戸小②

(請戸小学校)        (そのままの小学校給食室)

請戸小1 請戸小横瓦礫選別(フォークがそのまま)     (小学校のすぐ隣で選別)

請戸瓦礫焼却炉 請戸瓦礫焼却炉①
(請戸の瓦礫焼却炉、テトラが前に)     (焼却炉)
原町には浪江住民のための復興住宅が建てられていました。
小高には沢山の白鳥が羽を休めていました。

原町の浪江住民の復興住宅 白鳥@小高

(原町に建った浪江町住民の復興住宅)   (白鳥@小高)
各地の復興住宅では、今までのコミュニティーから別れての新たなコミュニティーづくりがはじまります。関係性を失い、りになり孤独死に至る人がでないことを願っていす。
夢と希望を繋ぐために今年も、誰と・どこで・何を・
どのようにする・ことが「いのち」を紡いでいくことに
なるのかと模索しながら「いぶき宿」の活動を地道に継続していきたいと思います。
期間限定「錦糸かぼちゃジャム」は秋には出来上がります。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
野上幸恵 記

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