「いぶき宿」通信 No.1

有機農業は農耕地とそれを囲む「里山」、「河川」、「生物」など自然との調和の中で営まれています。私たち人間も例外ではなく、大自然のいのちの中のひとつです。

2011 年3月大震災後の福島第一原発事故により、そのいのちが激しく脅かされました。田村市船引町で約30余年間有機農業を営んできた大河原ご夫妻が、放射能汚 染などの被害から立ち上がり、土壌を再生し、収穫した一つ一つの作物の線量をていねいに測定しながら、消費者の皆様に「自然の恵み(いのち)」を届けよう と努力しておられます。

そして福島の農産物が風評被害で売れなくなった現状からの再起を懸けて、地場野菜やその加工品などの直売所『えすぺり』を自力(借金)で創設し、有機農業を諦めず頑張っている仲間たちの拠り所としてまた福島の自然と農業を守る活動の基点として運営なさっています。

被災地域の復興、農林水産業等の活性化、 人材の育成等を行い、地域の振興及び環境の保全に寄与することを目的とし、その目的に資するため『いぶき宿』(非営利一般社団法人)を立ち上げました。

大河原ご夫妻との出会いにより、有機栽培農家の方達との恊働を通して、いのちのいぶきをみなさんに感じていただきたく、その機会をいかのような活動を企画しました。

三春の里の豊な自然のなかで、農作業を体験し、里山のいぶきを体全体で感じ、人間も自然の一部であるという謙虚さを学びながら、いのちのいぶきを求めていきたいと思います。

  • 有機農業者の支援、有機農産物の直送販売の支援
  • 有機農業の体験会開催
  • 里山体験宿泊(三春の里 田園生活館のコテージ宿泊など)
  • 直売所『えすぺり』でのパッケイジ作業
  • 里山で開催されるイベントの企画と参加
大河原さんの田圃

大河原さんの田圃

国道288号線沿いの「えすぺり」

国道288号線沿いの「えすぺり」

店内の大河原夫妻

店内の大河原夫妻

 「つなぐ」いろんな人と人をつなぎます  公開」放射能測定値、野菜の栽培履歴を公開

 「フェアトレード」美味しい野菜を適正価格でこの三つをコンセプトに、2013年7月13日、福島県三春町にオープンした野菜とパンの店 それがえすぺり」です。