「いぶき宿通信」No.36

「一般社団法人(非営利)いぶき宿(じゅく)」通信2020 N0.36

Merry Christmas and Happy New Year!

福島訪問

11月、コロナ感染第2波が落ち着き、第3波が来る前に、意を決して福島を訪ねました。

できる限りの感染予防を持って旅に出ました。感染させない、感染しないを心に固くとめてマスク、アンチウイルス・スプレー、フェースシールド、体温計とコロナ対策七つ道具を揃えて、神経を張り詰めての訪問でした。

ご一緒に活動させていただいている皆さんを訪ねた時、とても喜んで迎えてくださったことにホッとしたと同時に、深い感謝を覚えました。

エゴマ農家の渡部さんのところに新しい家族が増えていました。ヤギさんが来ていて、その子に子ヤギが生まれていました。

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どこでも手に入れられない「エゴマ蜂蜜」を求めたかったのですが、残念なことに今年は取れなかったとのこと。理由を聞いてちょっと恐ろしくなりました。エゴマに花の付きが悪かったとのこと。それで、蜂蜜だけでなくエゴマ油も品薄。なぜ、花の付きが悪かったのか?どうも自然現象が関係しているのかもしれないと。10年前のあの東日本大震災の前2・3年も色々 と例年にない変化が起こっていたという話を聞かせてくださいました。止まる所を知らないコロナウイルス感染拡大、氷河の解凍、異常気象などなど。例年と異なる事象があまりにも多いです。環境異変に対して真剣に自らの生活様式を変えなければとあらためて気を引き締めました。大河原さんとは、ご自宅の古民家でお話ししました。コロナでお店の方は大変でいらっしゃるようですが、元気に過ごしておられホッとしました。堀越の“お人形様”の前の小川には赤い橋が架かっていました。震災後初めて見た橋、10年という年月を感じました。

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また、「錦糸かぼちゃジャム」を作ってくださっていた稲福さんをお訪ねして、可愛いお嬢ちゃまに初めて会えました。可愛く手を振ってくれたことが今も目の前に浮かびます。笑顔がステキな母子でした。子どもの笑顔は、コロナのストレスも心配も忘れさせてくれる魔法ですね。

宿泊はいつもの通り、湯本の「古滝屋」さんです。今回は特別にこのコロナの状況の中での福島について里見社長さんからお話を伺うことができました。今後の私たちの関わり方についても的確なアドバイスをいただくことができました。本当に感謝しています。

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次の日には「いわきオリーブ」さんを訪ねました。注文が入っている品々の相談、昨年の水害で受けたオリーブ畑の状況などを伺いました。

 

「東日本大震災・原子力災害伝承館」

2020年9月20日にオープンした「東日本大震災・原子力災害伝承館」については前号でも書きました。が、今回の福島訪問の一つの目的は自らの目でこの伝承館を見ることと、双葉町に入ってその場が語りかけてくることを感じることにありました。

双葉町には今まで入ることができませんでした。緊張感が私たちを包みました。6号線を走りながら、いつものように、道路に設置してある線量計、私が持っている線量計とにらめっこです。大熊町、双葉町と近づくにつれて線量計は上昇していきました。車の中ですが・・・

0.84、0.92、1.06、1.18、1.29 、1.72、1.87、 1.94 、2.00 全身に力が入ってくるのがわかり、身構えているようでした。

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双葉町の「東日本大震災・原子力災害伝承館」

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の前の広場に設置されていた線量計は0.055

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を表示していました。

大型バスで、高校生と思しき生徒たちが多数、見学に来ていました。

ちなみに、昨日新幹線で郡山駅に降りた時の、駅を出たターミナルに設置されている線量計は0.119と表示していました。

初めて6号線の大熊の出口で降りました。大熊の出口も使用可能になっているんだと。

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双葉町に入って、「あら、除染のフレコンバックがないですね!?もう片付けられたの?」とんでもない、10年経った今やっと除染が始まったばかりだったのです。取り壊し中の家も。もちろん“伝承館”への道筋、伝承館の周りは綺麗に整備されていましたが。

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道中除染トラックが何台も連なり、多くが集結していました。

 

コロナ感染で大変だった1年、1日も早い感染終息を願い、また、皆様の支えに感謝を申し上げます。どうぞ恵みに満ちた新年をお迎えくださいますように。私たちは自分たちにできる小さなことを来年も地道に続けていきます。新しい年もどうぞよろしくお願い申し上げます。感謝を込めて  野上幸恵

 


いぶき宿通信 No.37

「一般社団法人(非営利)いぶき宿(じゅく)」通信2021 No. 37 2021.4

ご復活おめでとうございます。

御復活

第4波が襲うかもしれないと思われるの前の4月5日〜6日で福島を訪ねました。

昨年11月に訪ねてから数ヶ月ぶりでした。

1日目は生憎の雨で請戸港まで行くことができませんでした。久しぶりに6号線を走り、あいも変わらずトラックの多いことに改めてびっくりしました。また、帰還困難区域への立ち入り制限、6号線沿いの進入禁止のゲートが旧態以前として続いていたことに、厳しさを感じました。

双葉駅

今まで行ったことのなかった双葉町の駅にも行ってみました。周りだけは、特定復興再生拠点区域指定になっていますが、他は帰還困難区域、駅より海側の一部分が中間貯蔵施設用地として確保されています。

双葉駅

綺麗な駅が出来上がっていました。駅の隣には、町コミュニティーセンターが併設されていました。しかし、住民は一人も帰ってきていません。

5月ごろには復興住宅の完成が・・・との話を聞きました。

また、この駅から「東日本大震災・福島原子力災害伝承館」行きのバスが出ています。

双葉駅伝承館行きバズ

バスに乗る人は一人もいませんでした!

ぽてと

3月12日にNHKドキュメント72時間「福島・浪江 小さなお弁当屋にて」で「ぽてと」が放映されました。福島原発に近い双葉郡浪江町にあるお弁当屋さんです。町内全域が避難指示区域となり、2017年3月に「帰還困難区域」以外で避難指示が解除され、原発から8キロの地点で2018年5月に「ぽてと」はオープンしました。これをみて是非、「ぽてと」に立ち寄りお弁当を買いたいと立ち寄りました。これは喜ばれる!!という雰囲気のお惣菜、お弁当。美味しかったです。

浪江ぽてと

大野駅に立ち寄りたかったのですが、表示に従い6号線から道を折れたところ進入禁止の表示。びっくりしてUターンでした。

浪江駅には震災後駅舎改築される前から訪れていました。常磐線がこの駅まで開通した時にもここで降りてバスに乗り継ぎました。

今回、駅で復興のために働いている人に出会いました。新しく目に入ってきたのは、駅前に建てられていた、「高原の駅よさようなら」作詞:佐伯孝夫、作曲:佐々木俊一

浪江高原の駅

「懐かし〜〜い!」でした。この碑の前に立つと、この歌が流れてきました。

 

夜ノ森

富岡に向かって走り、夜ノ森の桜がどのようになっているかを見ようと思いました。しかし、国道6号線から「夜ノ森の桜並木」の道には進入禁止のバリケードが。入ることができませんでした。後で聞いたところによると、国道からは入ることができないようになっているとか。常磐線が全線開通しているので、夜ノ森駅での乗車下車は可能になっているので、駅の方からは入れるようだとか・・・なんとも複雑な区域わりに、ウ〜〜ン!????というマークが浮遊しました。富岡駅は津波に大きく壊された後から何度も訪れていたし、富岡の駅から6号線までは歩いてもいますので、今回は素通りして、次の目的地へ急ぎました。

いわてオリーブ

仕入れのために「いわてオリーブ」さんを訪ねました。今回、素敵な人に新たに出会いました。オリーブのパスタを開発した当事者にお会いできたのです。どのように商品開発をされているかというお話も伺えました。

そして、この「オリーブパスタ」が2016年には「福島おいしい大賞2016」で麺部門優秀賞を得たのです。はい、とてもおいしいです。

オリーブ賞状

実は、今回はこのパスタ仕入れでした。

 

田村市

翌日6日は、ジャムの稲福さん、エゴマの渡部さん、「えすペリ」の大河原さんを訪ね、近況を分かち合いました。

三春の桜はまさに満開でした。こんなに良いお天気に恵まれたのは、今までで初めてぐらいでした。磐越道から会津の山並み(?)まで見えました!

大雷神社大雷神社の桜

富岡町3・11を語る会

郡山の事務所で語り人をしておられる渡辺さんからお話を伺いました。

とても濃いお話で、事務所の閉鎖の時間も忘れて思いがけず長居をしてしましました。

心に沁みるお話だったので、次回に続けます。

 

語り伝える使命がある

   私たちは忘れんぼだから・・・

 人災である原発事故を語り続けなければならない。私たちが何十年、何百年と続く語り部の礎を築き、避難者の思いを届けていきます。

 一人でも多くの方に震災の真実、被災者の現状を正しく知ってもらうため、私たちは語り続けます。

 でも皆さん、「語り人」とは、私たちの声を聞いてくださったみなさん一人ひとりのことです。

私たちの声は周りの人に伝えてください。

それが一番の願いです。

 聞いてくれてありがとう!

 知ってくれてありがとう!

      富岡町3・11を語る会 代表

              語り人 青木淑子

       (「富岡町3・11を語るかい」名刺裏より)

4/13 8:15 ライン速報
政府は福島第一原発処理水海洋放出を正式決定
の速報が入ってきました。漁協従事者の反対を押し切っての決定!環境破壊、海は地球上余すところなく繋がっていることを考えると・・・「いのち」の源である海がトリチウムを浴びせかけられ状況で、全ての「いのち」がその影響を受けることは確か!
「いのち」の涙、泪・・