「いぶき宿通信」No.14


「一般社団法人(非営利)いぶき宿(じゅく)」通信2017 No.14 2017.2

アロマハンドトリートメント/

        アロマクラフト@修道院

毎月11日には、あの震災を忘れないで、今も大変な生活を強いられている人々のためにアロマで心身を少しでもやすらかにして欲しいと、アロマグッズを大船渡の頃から、今は福島に送り続けてくださっているSさんが、富山から訪ねてくださいました。
102才を筆頭に80代の高齢なシスターたち、大学のボランティアセンターの方々、学生さんと一緒にアロマクラフトに取り組み、アロマハンドトリートメントでホッとする一時をもちました。
今回は定期便を皆さんで作成して、それぞれがメッセージを書き、福島に送りました。

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102才のシスターのしっかりした文字のメッセージを受け取った人のお顔を想像したりしながら、受け取ってくださった方々への想いを愛を込めて丁寧に作っておられたシスターたちがこのような作業で福島の方々につながっていかれることを感謝しました。

わ!しながわ
2月11日には品川区の「わ!しながわ。消費生活・社会貢献活動——豊かな暮らし つながる地域2017〜」が開催され、昨年と同様に清泉女子大学ボランティアラーニングセンターも参加しました。
大河原さんの「錦糸かぼちゃ」を使っての「夢みるかぼーちゃん」饅頭とマドレーヌ、今年は新製品として「とっと館」(品川区)の有機野菜を使った「夢みる品子ちゃん」クッキーもお目見えしました。

学生

このイベントの最後に参加団体の投票、実行委
員会の選考により「わ!しながわ活動賞」が決定し表彰されました。今回はなんとなんと「清泉ボランティアラーニングセンター」という名前が呼ばれ、一瞬学生たちは「えっっっ・・・!」という感じでした。全く想像もしていなかったことにうれしい驚きを隠せない様子でした。

表彰地域の障がいをもっている人達が育てておられる品川野菜を使ってのお菓子を「みんなの食育」さんと一緒に企画・商品化し、昨年に続き、より広い地域の繋がりへと進めて行ったことが評価されたのかもしれません。同時に品川区がそして地域の皆様が若い学生たちを育ててくださっていること、暖かいまなざしで指導してくださっていることを実感しました。
私たちのブースの隣りには今年も品川区職員がボランティアで応援している三陸わかめ、ウニの缶詰などが並んでいました。3・11以後[田老]などの役場に派遣されていた品川区の職員さんたちが帰って来てからも繋がりを保ち続けて、全くのボランティアとして支援活動をされているとのことでした。

 

第9回 福島フォーラム

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2月18日福島テルサで福島市民フォーラムが福島医師会・福島市・福島明星更生学院主催で開かれました。
基調講演は「はじめての福島学」「福島第一原発廃炉図鑑」の著者、震災当時からかかわりつづけておられる福島県出身の開沼博先生でした。上述の2冊を読んだあとだったのでその解説もあり興味深い講演でした。3・11以後の課題発見と解決のサイクルづくりが重要であることが分りました。
弱い人にナイーブに寄り添うだけでなく、冷静に客観的に状況を分析してそれに対処することの重要性も分りました。
福島問題を複雑にしているのは、福島問題は2階建て構造になっているからだという説明に納得しました。

1階が崩れると2階も崩れる       2階遠くからみえる「福島県」
1階が安定すると2階も安定する     1階近づくとみえる「廃炉の現場」
階を混同することによる二次被害の拡大
対外的な「あの時のイメージ」の固定化
そして「数字」が語っていたことから「ことば」による語りに移って来ていること。
今必要なことはデーターと理論そして「ローコンテクスト」化であると開沼さんは語られた。
ここには「数字」と「ことば」の行ったり来たりがあるといわれる。
シンポジウムでは、県内で医師として人々の生活の現場で関わっている医者としての取り組み、生活者の現状が話された。小児科の医師は、医者としての治療もさることながら、子どもたち、将来のこどもたちを見据えての放射能教育をされ、いのちを大切に紡いでいくために正しい知識を、医学的な放射能の知識を今の若い親たち、そして将来親になる人達に時を惜しまず尽力されていることが、心に暖かい灯をともしてくれました。科学と政治の混同に警鐘を鳴らしておられました。
−子どもたちのために、子どもたちの未来のために、そして未来のこどもたちのために——

新刊「原発から這いあがる!

  有機農業ときどき人形劇」 大河原伸、多津子夫妻の夫妻の「いのち」へのおもい

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 そう 私はお日様追い人  雨乞う人
そして風待ち人になるのです
この星に負荷をかけない暮しこそが、病んだ地球への最終的な治癒になると信じています。

(P.125-126)

三十数年に亘る大河原ご夫妻の通信。
原発(核)事故を挟んでの通信を通して、お二人の歩みの来し方、今、そして希望(えすぺり)が・・・是非手に取って読んでいただければうれしいです。(定価¥1400+税)
お問い合わせをお待ちしています 090-1832−7185野上


教皇フランシスコの回勅「ラウダト・シ」で憂慮されていることが世界においても日本においても深まっているようです。環境問題はより深刻な問題の状況を引き起こす徴候であると。月2回のペースで行われた「ラウダト・シ」の勉強会に出席して一人で読んでいた時には読み過ごして読みきれていないことをなるほどと分りました。いのりのうちに深めて行くことの大切さを実感しました。並行して読んだP.マッカーティン神父の「現代版『創世記』」から大きな刺激を受け、大河原さんの「原発から這いあがる!有機農業ときどき人形劇」を読んで、「ラウダト・シ」を生活の中に具現化しておられる姿をみました。
野上幸恵 記