「いぶき宿」通信 No.4(2015.8)

7月25日(木)26日(金)、新幹線で郡山まで行きレンタカーで「えすぺり」に向いました。久しぶりの新幹線での東北行です。

窓から眺める景色は東京の喧噪を抜けて、緑が続く自然が私たちを包み込むような風景が広がっていきます。緊張がほぐれていくような時間をすごしました。

「金糸かぼちゃ」の育ち具合が気になります。

「えすぺり」につく前に、三春の里生活館の前にある、三角揚げ(豆腐)で有名な豆腐専門のレストラン「おおはたや」で豆腐三昧の昼食。

この店の湯葉はとろけるような美味しさでした。

去年「えすぺり」で朝収穫した枝豆(豆腐用の大豆)をゆでてくださった、あの枝豆のおいしさがこの湯葉や豆腐の美味しさなんだと、枝豆の味が戻ってきました。材料となる基の枝豆の質が豆腐の味を決める、当たり前のことをあらためてガッテンしました。

早速、畑に行って大豆の根元の草引き。

炎天下での草引きはけっこう堪えました。

大豆の根元の草引き

草引きのBefore After

草引きのBefore After: 草に覆われていた土が顔を出し、土寄せをしてもらった枝豆の苗は陽射しを浴びて(一寸暑すぎます・・・☂が、雨が欲しいと・・・)

草引きをしている私たちと一緒に蛙さんも葉の上に飛び乗り雨乞いをしてくれたのでしょうか?!かわいいカエルでした。

ひまわりはどうなっているかしら?と・・・

ひまわり畑にまわってみると、あれっ!???

真っすぐにずっと種を蒔いた筈なのに・・・

線が途切れています。

「芽がでなかったところがあるんです。だから、ぬけているでしょう!」

覚えていらっしゃると思いますが、この畑は耕作放棄地で、葛の根っこが掘り起こしたあとにもたくさん残っていた畑で、ゴロゴロの中に種を蒔いていったところです。

「種」たちもどんな思いで根をはり、芽を出していったのか、一生懸命根を出したくても、固い土、残っているゴロゴロにはばまれて「いのち」をつなぐことが出来なかったのかもしれません。聖書にあるたとえ話が思い出されました。

ひまわり畑

それだけに花をつけているひまわりが愛おしかったです。

8月4日〜5日は視察の御案内をして再度,三春町、船引、浜通りを訪ねました。

先月訪れたときにはまだ緑だったひまわりの花が、満開になっていました。ひまわり油をとる花なので、私がイメージするあの子どもたちが迷路の中を走り回るひまわり畑とは一寸違っていました。背の低いかわいいひまわりでした。

頭上からわ〜〜ァとのしかかってくるようなあつ〜〜いひまわりでなく、そそとして微笑んでいるような印象を持ちました。

ひまわり

話 しを戻します。大豆畑での蛙とのおしゃべりをおえて、私たちの「金糸かぼちゃ」をみにいきました。「かぼちゃはどこかな?」《わァ、すごい!》雑草のたく ましさ。腰ぐらいに雑草が生い茂り、《かぼちゃは何処に》という状態です。しかし、双方の生命力の見事さ、そして、そんな中でも立派に実りをもたらしてい るかぼちゃの健気さ。人の手を出来るだけ煩わさないでも成長し実りをもたらす「かぼちゃ」にいたく感激しました。一寸早かったけれど、数個収穫して早速試 作品作りに取り組みました。

金糸かぼちゃ

この「金糸かぼちゃ」をデザートに変身!

89才のシスターが三春町へ出かけるのにあわせて焼いてくれました。

かわいい花形の形のパイをひとつづつ包み、箱につめて「えすぺり」に持っていきました。

その箱を開けられた時の、奥様のびっくり、嬉しい笑顔が印象的でした。

早速、写真のようなデザート皿として試食。

金糸かぼちゃパイ
タイミングよく、お得意さんが坊やを連れて買い物に来られ、また、ご親戚の方もたまたま訪ねて来られたので、早速デザートのお披露目、試食を・・・みなさん、「金糸かぼちゃ」を御菓子として食べることははじめての方ばかり。大好評でした。

とにかく暑すぎるので、誰も外に出ない、歩いている人がいない。お客さんもないという日でした。が、「金糸かぼちゃ」の夢が着実に現実になっていくことを・・・とますます夢がふくらみ、過疎化し、衰退していく農地にいのちのいぶきが取り戻されるといいなあと思いました。

去る7月4日には、「かぼちゃ小屋」で堀越村の住民の方々が、《夢を語る会》をもたれたとのことです。トイレを直し、ベランダを直し、もう一度地域の人々の集まりができる場として復活し、みなさんが集って夢を語ることができたことは本当にうれしい出来事でした。

9月には《夢を語る会》のみなさんと私たちの交流会をこの「かぼちゃ小屋」で持つことになっています。地域の復活のためにそれぞれができることを、夢を語り合う時を楽しみにしています。

全村避難の村から避難して来られた人で、船引に土地を買い、牧羊を決心された方もあるとか。避難先に定着を決意された人、移住して来られた人、自然を、土を、生き物を大切に、自然と共に生きていこうとする人たちみんなの輪が広がっていきますように。

同 時に、今も応急仮設団地での生活を余儀なくされている人達にアロマハンドトリートメントを提供し、震災復興住宅に移り、この地域の住民として生きていくこ とを決定された人達が地域の仲間として地域共同体を作り上げていく中で、これから生じてくるさまざまなことに細やかな配慮ができるように繊細な心遣いを大 切にしていきたいです。

(野上幸恵 記)


年内のツアーの予定

8月29日(土)30日(日)で、農業と仮設団地でのハンドトリートメントの二本立てのツアーとなります。それぞれが、体験を分かち合いたいと思います。

9月は17日(木)18日(金)、17日の夕は「かぼちゃ小屋」での秋刀魚(大船渡の秋刀魚)バーベキュー交流会です。

10月は30日(金)31日(土)、31日は「えすぺり」主催の収穫祭、これに私たちはハンドトリートメントのブースを出します。地域の方々との触れ合いの場としたいです。

11月は28日(金)29(土)、28日は農作業、29日は仮設団地でのハンドトリートメントを予定